2010-01-28

ダメな奴を哂う、というコンテンツの恐ろしさ

昨日の仰天ニュースのアレ、加藤大。もうなんか、ダメ過ぎて痛々しかった。

30過ぎてニートだし意志弱いしすぐ逃げだすし言い訳ばっかだし自分言葉責任持ってないしやる気もないし人からチヤホヤされるとすぐ調子のって自分有名人だと勘違いしてるし…とか、思ってムカつきながら半ば嘲笑いながら観てたんだけど、はっと気がついた。

こいつのダメさって、俺の中にもあるダメな部分じゃん。

そこから俺は加藤大を哂えなくなった。

奴が弱音を吐くたび、同じように弱音を吐いたり逃げ出してる自分の姿が目に浮かんでくる。

もうやめてくれ。

加藤、それ以上弱音をはかないでくれ。

ダメな俺を思い出させないでくれ。

正直、観ていてこんなにキツイ番組は無いと思った。

番組制作者は何を考えてるのか、と。

加藤大の醜悪な言動を、面白いと思って放送してるのか。それともただの悪意なのか。

いまのTVで多くみられる、笑い≒ダメな奴を哂うというスタイルを、素人ダメなやつに平気でのっけてしまうのが、今のテレビなのか。

テレビとは、「笑い」というオブラートに包みさえすれば、あんなにも無邪気に無自覚に悪意をまき散らせるものなのか、と恐ろしくなった。

哂いが消費される世の中は嫌だ。

でも、この風潮が続けば、そのうち、自分がいつ哂われる側になってしまうのか、と怯えながら暮らすようになるのかな。

ダメな奴を哂う」事がコンテンツになる世の中って…。

  • 駄目な奴をわらうのは別にテレビに限ったことではない。 はてな村の連中も大好きだよ、それ。 もしかして知らなかった?やばいよそれ。

  • 紳助の馬鹿番組じゃないけど、世の中自分に自信が持てない奴が多いから、「自分より劣っている奴」を探して優越感にしたりたいんだよ。だから、馬鹿番組やクイズ番組が増えた。素...

  • あの放送は、編集側の意図がどこにあるにせよ、彼の一部始終を納めたドキュメンタリーじゃん。 流されて受けた試練とはいえ、彼は何度かは減量に成功してるし、一般人が経験しない...

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