2009-12-15

午前0時。

そして可能ならば、すぐにでも逃げ出したかった。

何もかもから。たった2人で。

さもなければ最初からゲームオーバーだと思っていた。

普通女の子だったら良かったのに。」とまるで三文芝居の台詞つぶやくのは諦めた。

そこに居たのは間違い無く普通女の子だったから。

だから普通に振る舞わなければ...。

ダンスミュージック爆音で響く店内の、ぎこちない会話。

明日なんて来なければ良いと心底思った。

それでも無情に時計は時を刻む。30分後にはまた請求が来るだろう。

”今”だけが”自由”だった。今もあの時からずっとそうさ。今まで気付いていなかっただけだろう。

素足を石油ストーブで暖めた彼女は、いろいろな事を語ってみせた。

看護婦になる夢や、小指のピンキーリングが500円だった事。

友達が死んだ話に、相変わらずボケ倒しの恋愛相談...。

あともう暫く。手をつないで、無言のままストーブで暖まった。

そして0時を過ぎると魔法が解けた。

それ以降、”永遠”なんて存在しないと思っている。されどその瞬間だけが、永遠に残るのだろう。

                            〜T/H

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