2009-02-21

思いつくことと考えることを使い分ける

「思いつく」ことと「考える」こととは違う。

それにも関わらず、「考える時間をください」と言いながら、何かを思いつこうとすることに終始してしまうことがある。

「思いつく」というのは、頭の中に浮かびあがったことがらをとりとめなく出すことである。

「考える」というのは、対象に関して浮かびあがったことを整理することである。

そして、「考える」という行為には明らかなゴール(目標)が存在する。

「考える」とはゴールに到達するための情報を探索することである。

今日の晩ごはんを考える場合、ゴールは「晩ごはんのメニューを決定する」ことである。

そして、実現可能なレシピの中から適切なものを一つ選ぶことになる。

実現可能ならレシピとは、持っているリソースや状況によって決定される。

ここでいうリソースとは、「予算」、「人手」、「料理本」、「冷蔵庫の中身」、「近所のスーパーで売ってる物」などによって決定される。

状況はレシピリソースの両方に影響を与える属性である。

それは、健康状態、季節、イベント、ここ一週間のメニュー履歴などのことをさす。

( 誰かの誕生日の場合、予算が増加し、誕生日用のレシピが利用可能になったりする。 )

ごはんを考えるというのは、状況に応じてリソースから実現可能なレシピ検索するという行為であると言える。

つまりこれは大変複雑にして高度な知的労働なのである。

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