2008-12-30

2008年、山に消えた人を振り返る。

旅行から帰ってきて、山で遭難が相次いでいるニュースを見てびっくりしている。

そういえば、2008年自分名前を知っている山ヤが相次いで山で亡くなった年だった。

GW前に五龍で亡くなった、山岳スキーヤー新井裕己さん

これまで何度も修羅場をくぐり抜けてきたのを見ていただけに「まさか」という感じだった。

晩年はますます過激な嗜好に走っていたから

「いつかあいつは死ぬ」と、白馬に通うスキーヤーの間ではささやかれていたみたいだけど。

そして、年末中央アルプスで遭難した森啓さん、

東北朝日連峰で遭難した「わらじの仲間」の矢本和彦さん

二人とも、スキーを使って長い間山に入る、ってことをされていて

「あそこまではいけなくても、いつかは」とひそかに意識していた人たちだ。

記録を読んで(こちらが一方的にではあるけれど)憧れている人が

山に呑まれてしまうのをニュース越しに見ていると

続きはどうなっているんだ、と気になって浮き足立つ気持ちを抑えられず

自分ってやつはどうしようもない野次馬なのだ、と卑下したくなってくる。

そして山に入ってアクシデントに見舞われ身体の一部を動かせなくなったけど

自力で病院にたどり着いて

年末をこうして家でネットしながら過ごしている自分

運がよかったのかもしれないな、と思う。

少なくとも、山に行けずに静養している間

知り合いのブログで山の記録がアップされるのを読んで

自分を「不運」だと嘆くのは、そろそろやめにしたい。

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