2008-12-08

鏡の中に不細工がうつっていた

いい加減に口の中が気持ち悪くなってきたので歯を磨いていたら、顔を上げた途端に目も当てられない不細工と目が合った。鏡の中の自分だ。ぞっとした。

髪の毛は2日洗っていないし、洗顔に至っては最後にいつしたか覚えてない。パックもトリートメントも忘却の彼方だ。

「透明感がある」と評されたこともあった肌は薄汚れ、伸びすぎた前髪の向こうから、不機嫌そうな目がこちらを睨んで光っていた。

人というのは一ヶ月でこうも汚くみにくくなれる。

きっかけはちょっとしたことだった。ていうかきっかけなんかなかった。1ヶ月前突然「ぼき」みたいな音が心臓のあたりから聞こえて、ありとあらゆるものがどうでもよくなった。心というのは、親切にも折れる時に音を立ててくれるものだと言うことを思い出した。

けれどこんな状態でも1週間前にひとつ仕事をした。ステージスタッフバイトだ。何もかもを機械的にこなしたが、ひとつだけ大失敗をした。舞台上の漫才があまりにつまらなかったせいでそれがオチだと気づかずに、暗転をしそこねたのだ。

なんでやねん!もうええわ!」「どうも、ありがとうございましたー」

沈黙

そしてしらじらと棒立ちで舞台照明にさらされる若手コンビ

次の瞬間。あ、これが大オチだ、ときづいてふんわり暗転してごまかした。たぶんごまかせてない。そもそもオチたらすぱんと照明がカットアウトになった方が面白いのはいうまでもない。彼らには悪いことをした。今でも、本当に面白くなかったからなのか、わたしの心が折れ切って感受性が鈍くなっていたせいなのかときどき悩む。

これが創作だったらどんなにいいことだろう。これは事実だ。そして私にはこの状態を改善する気力が無い。

はやく首をくくりに出かけたいのだが、縄を手に入れるためにはホームセンターに行かなければならず、今の私には少しばかりハードルが高い。

  • そうして文章にできるのならまだなんとかなる。 自分だけでもがかずに、勇気を出して受診することをおすすめします。わりとまじに。

    • ありがとうございます 通院してます。折れてから行ってないし薬も切れてたけど、別の病院へ引きずり出されました。 問題は、もはや治す気力も浮かんでこないってことです。 心配して...

  • http://anond.hatelabo.jp/20081208010900 こういう状態だった↑のが、事態を重く見た同居人が私の母に連絡したので実家に引き戻され、 かかりつけとは別の心療内科にひきずっていかれて薬を処方...

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