成績は悪くないのに、「この年なら普通知ってるだろ」という何かを本当に知らない子。
知らなかった事実に出くわす度、いちいち気持ち悪いと感じてしまう。
もちろん知らなくたって誰の迷惑にもならないし、そんな些細なことで失望する私がどうかしているのだろうが、
その年までごく普通の家庭で生活していればどこかで目にし、おおまかな概念を理解するものだ。
もちろん相手の知らない話題で辱めようという意図などなく、
「多くの人が当然知っているもの」として、ほぼ無意識に会話に登場させるが
自分の知らない単語が出ると躊躇なく「なにそれ?」を繰り出される。
自分の無知を隠さず、誰にでも素直に疑問をあらわせることは、そんなにいいことだろうか?
どうも私は「無神経な人間」としてしか受け取ることが出来ない。
「なにそれ?」には、「私は知らないんだからその話題終了ね」とルビがあるようで、一種の横暴さを感じる。
知らないことを隠して欲しいわけではないが、そう言えてしまう神経が信じられない。
話す相手に対する礼儀を持っていない人間のようで、気味が悪い。
なんでここまで無知なのを自覚してないの、と遠まわしに伝えたい衝動に駆られるが、
こちらの言外の意図なんて汲み取らないのだろう。
「なにそれ」を平然という言う生き物の、 正体不明の気持ち悪さ・いやらしさを、同じように思ってた方がいたのでちょっと安心した。 月並みだけれど、世の中のスピードが恐ろしい...