2008-10-09

マリア様がみてる」を読むことができない。

昨日、本屋へ行くと「マリア様がみてる」の新刊が置いてあった。

まだ続きが出ていたんだな。

もう読む気すらしないけど。

この作品を知ったのは、何年前だったのだろうか。

教えてくれたのは大学の後輩のMさんだった。

飲み会の席で隣になったとき、

マリみて」がいかに素晴らしいのか。

女同士の関係微妙さ、本質をいかにえぐっているのか。

それをやたらと力説していたのを思いだす。

その翌日、とりあえず第1巻目を買い求めた。

Mさんは、女の子が好きな女の子だった。

彼女には中学時代から片思いしているAさんという相手がいた。

そして僕はMさんが好きだった。

女が好きな女ってどんな心理なんだろう。

そんな好奇心で「マリみて」を手に取った。

それからいろいろあって、

僕はMさんに告白。

OKをもらって付き合い始めた。

そして、数ヶ月後、別れ話を持ち出された。

理由は分かっていた。分かっていたのに、

「そうか。やっぱりAさんのこと。忘れていなかったんだね」

捨て台詞をはいてしまった。

「違う。もう、あれは終わった話。関係ないから」

とMさんは必死にそれを否定した。

彼女を追い詰めたことで、ようやく僕は冷静になれた。

そして亀裂を修復する術がないと言うことも分かった。

もう僕が「マリア様がみてる」を読むことはない。

読む必要はないし、読む勇気もない。

ただ、表紙で笑みを浮かべる主人公イラストが、

Mさんとの日々が二度とやってこないことを痛感させるだけだ

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