昨日、本屋へ行くと「マリア様がみてる」の新刊が置いてあった。
まだ続きが出ていたんだな。
もう読む気すらしないけど。
この作品を知ったのは、何年前だったのだろうか。
教えてくれたのは大学の後輩のMさんだった。
飲み会の席で隣になったとき、
「マリみて」がいかに素晴らしいのか。
それをやたらと力説していたのを思いだす。
その翌日、とりあえず第1巻目を買い求めた。
そして僕はMさんが好きだった。
女が好きな女ってどんな心理なんだろう。
それからいろいろあって、
僕はMさんに告白。
OKをもらって付き合い始めた。
そして、数ヶ月後、別れ話を持ち出された。
理由は分かっていた。分かっていたのに、
「そうか。やっぱりAさんのこと。忘れていなかったんだね」
と捨て台詞をはいてしまった。
「違う。もう、あれは終わった話。関係ないから」
とMさんは必死にそれを否定した。
彼女を追い詰めたことで、ようやく僕は冷静になれた。
そして亀裂を修復する術がないと言うことも分かった。
もう僕が「マリア様がみてる」を読むことはない。
読む必要はないし、読む勇気もない。
Mさんとの日々が二度とやってこないことを痛感させるだけだ
それなんてラノベ?
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