2008-09-06

人を否定しなきゃ自分を肯定できないなんて惨めなだけと彼女は泣いた

「と彼女は泣いた」っていうのは昔の歌のフレーズで何となく借りてきただけです。

私に彼女がいてその女性が泣きながら何か言ったってわけではないです。

私は女。

私には幸せ癖がない。

今日も一日自分をほめることができず

自己嫌悪を数えて終わった。

父の顔には笑い皺がある。

私の顔には眉間の皺がある。

現在私は仕事に就いていて普通に働いてはいるけれど、

人と上手に関われないことをとても苦しく感じていて、

人の優しさや好意をたびたび踏みにじってしまう。

私は思い通りに物事が運ばないと不機嫌になり、

黙りこんで一言もしゃべらず不機嫌さを周囲にぶつけてきた。

自分でもそんな人間でいたくないのに、

なんで自分の気分を抑制できないのか、

自分の事さえも思い通りにできないことに苛立ち、みじめになる。

みじめさがつのると思い出す場面。

まだ多分、幼稚園にも通っていなかったのじゃないかな。

茶の間に敷かれた絨毯の赤い色。古いふすま。

私を叱り終えて茶の間から出ていく母。

叱られるべくして叱られたのかまでは覚えがない。

(いつも母は気分で怒っていたり優しかったりしたから)

茶の間に残された私はめちゃくちゃに気持ちが乱れていて、

泣きわめきふすまに向かって何かを投げた。

「ふすまを破いたり壊すようなものを投げると

 また母が飛んできてさらに私を怒鳴りつけるに違いない」

投げたのは肌布団か何か、布製の柔らかいものだったように思う。

その場面が一気によみがえったあとは

眉間の辺りに消化しきれずに残った澱のようなものが漂っているような気がする。

そんなものは実際見えてないのに忌々しさだけがあって、ますます皺が深くなるじゃない。

お母さん、私はお父さんとお母さんに本当に本当に本当に感謝しているよ。

いま私が30半ばで独身であることを思うと、20代前半で私を生んだお母さんは

お父さんと一緒にがむしゃらに一生懸命に私と兄を育ててくれて、本当にすごいことだと思う。

でも、お母さんのような人にはなりたくないってずっと思ってきたし今でも思ってしまう。

なんでなんだろう。悲しい。

悲しいのだけれどやっぱり、お母さんの事を私、誇ることをためらってしまう。

ずっと一緒に暮らし続けてきて、これ以上お母さんと一緒にいたら

私はどんどん腐っていくような気がして私は家を出ようと決めた。

自分が望むように家にとどまらない私に向かって

引っ越しのその日もお母さんは近所中に響き渡る声で私を罵ったよね。

離れて暮らし始めてから叱られることも感情をぶつけられることもなく、

たまに訪ねたり一緒に出かけたりするのを通して、

母は普通の人よりもずっと弱い人なのかもしれないって

客観的に見えるようになった。

お母さんには悪気なんてなくって、ただ無邪気で単純な人で、

むしろ私達兄妹のわがままをいっつも叶えようとしてくれて、

本当に私達を大事に大事に守ってきてくれたんだよね。

なのにお母さん。

私はこんな年齢にもなってお母さんのせいだ!ってまだ時折はらはらと泣いているよ。

でも本当は私はお母さんの事が好きじゃないのではなくて、自分の事が全然好きになれなくてつらいのだよ。

  • 自分語りを人に見せようとする人が、自分を嫌いな訳がない って思うな。ちなみに私も女

    • 別に自分語りとは関係ないと思うが。ちなみに俺は男。

    • 自分ダイスキーなナルシストには到底理解できないだろうけど、自分を好きになれないというのは日常生活を脅かすことさえあるくらい辛いことです。その辛い気持ちを匿名で吐き出した...

      • いや辛いのは分かった。 だけどその辛さから逃れる為にここに吐き出したって事は、少なくとも自分を守る程度には自分のことが好きなんじゃない? 多分元増田の言いたい事ってそう...

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