5年前からの友人が彼女に振られたそうだ。
恋愛ってなんだろうか。
人はいつも寂しそうだ。苦しそうだ。それを敏感に、拡大して感じるのは、昔からのようである。
前の恋人が精神に異常をきたし、ファンタジーの世界へ旅立ってから1年半。俺の被害妄想アンテナはインプット力よりもアウトプット力を成長させた。
俺は女がどうだとか男がどうだとか難しい話はわからない。経験もそれほどないし。
ただ、異性にしろ同性にしろ、人は穴を埋めたがっている。そう感じる。(セックスの穴埋めは、段階の違う話になるのだけど。)
開いた穴をそのままにすることは、とても不安定なのだ。何かでふさがなければ、人前に出ることができない。もしくは、ビクビクしていなければならない。
自分だけではダメだ。他者がいる。理想の他者による完璧な穴埋めを追い求めるのが、俺たちの業だ。
その他者はどのような形で表象されていても構わない。つまり、文学だろうがアニメだろうがジャニーズだろう団地妻だろうがが構わない。
穴埋めは、とても内的で観念的なものだ。表象を飛び越え、自己の中でそれらは再構成される。穴に合致する何かを得んがために。
ここで語る<他者>とは、穴を埋めるための理想的な他者。
それは自らと反発しあうこともあるし、自らを傷つけることもある。だけど、そうすることで自己を修正し、他者と折り合いをつけながら、より穴のふさがった状態を求めていく。
だけれど理想的な他者は、常に分離・解体の可能性にある。
気をゆるめれば、すぐさま離れていってしまう。彼らは常に同じ所へ留まっているわけじゃないんだ。
何の話だっけ。ああ、恋愛の話。
俺は自分が他者との接合を求める一方、他者との接近に強く怯えを抱いていることを自覚している。
穴だらけの自分は、求める他者の前に近づくことさえも適わない。
そんな折、ペルソナを持つことを覚える。人前に出るためのペルソナ、孤独を癒すためのペルソナ。
もともとが観念的なことに敏感で、過剰反応してしまう性質の俺。ペルソナは極端な別人格のように表出され始めた。
大阪人なのに標準語で話し、たばこ嫌いなのに喫煙し、同期に敬語を使い・・・。
様々な突然の変化と、それが常でないことに、周囲が困惑を見せる。
たばこを吸うペルソナや、敬語しか使わないペルソナなどを抱えながら、制御のとれない状況に自分も困惑している。
恋人のペルソナを設けた。俺を限りなく愛してくれる。一緒にいると、胸がドキドキする。
そいつは俺を殺したがっている。
それは対象Aの話で、大文字の他者の話ではないと思います>< っていうかラカン用語がこんなにキーワードになっているはてなこわい
>様々な突然の変化と、それが常でないことに、周囲が困惑を見せる。 ぎょっとされるよねー。 傷口を広げないように生きてれば、遠からず収まると思うよ。 それまではエロゲでもやっ...