2007-01-29

リケイとブンケイ

なぜこの二つに分けなければならないのだろう。便宜上?各々の特性を生かすため?世の中の全ての事象がこの二つのカテゴリに振り分けられるの?

ここで一人の平凡な人間Sを紹介しよう。Sは可も無く不可もなく、いわゆる「普通に」勉強が出来る人間だった。小学校でも真ん中、中学校でも真ん中。高校へは中学校で培った内申で進学した。

高校でも普通の生活を送っていたが二年にあがるとき、あるひとつの選択を迫られる。学年で「リケイ」と「ブンケイ」に分けられるからだ。

Sは悩んだ。リケイへは数学物理が得意な人が行き、ブンケイには国語英語が得意な人が行くらしい。実はこの時点でSは数学物理が苦手になっていた。国語英語はどちらかといえば好きなほうだったし、本を読むのは好きだったので、自分はブンケイかな、とも思ったが、Sの友人は皆「リケイ」に行くという。また「リケイ」は頭が良くて「ブンケイ」は頭が悪い、という雰囲気が学校であったので、ここでブンケイに行ったら負けかなと思ってる、と考え、まあいいやリケイで、と決めてしまった。

案の定リケイ科目が出来ないSはクラスの底辺の成績となり、大学進学を決めたものの今更ブンケイの学部を受けるわけにも行かず、三流公立大学工学部へ進学した。

大学でも成績が伸びるわけもなく、テーマパークと化した大学で遊んで暮らす。そのツケは当然回ってくるわけで、就職先も決まらず、ぎりぎりになって五流中小企業へ。

当然の如くブラックな企業で1年で自己都合退職

とまあなんともありがちなスパイラルに陥ったSなわけです。あの時ブンケイに進んでいれば未来が明るかったのかというと、そもそものダメ人間なので明るかっただろうとはいえませんが、リケイを選ぶべきではなかったと思います。

悪いのはSであってリケイブンケイの分類ではないのですが、分けてなければな、とも思ってしまうわけです。

一番言いたいのは、これを読んでいる学生がいたら、早く自分の適性を見つけないと大変なことになるよ、と言う事。

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