オウム真理教の前身となるオウム神仙の会は、1984年に発足している。当時はバブルが始まった頃で、これから景気も良くなってジャパンアズナンバーワンだ、と浮かれていた時期だ。11年後には、そのオウムがサリンを撒くというかたちで、大規模なテロを起こした。
80年代の中ごろというのは、いまの状況とある側面では似ていると思う。経済が上向きになり、「勝ち組/負け組」(当時はマル金/マルビなどと言われていたらしいが)というような区別が流行り、消費が一気に活性化し、再開発が進んだ。そしてその狂騒にノれなかった人たちが、鬱屈をかかえて宗教に走り、その一部はカルト化した。
今の経済のフェイズが84年なのか85年なのか、はたまたバブルの天井の88年なのかは分からないけれど、景気回復の裏側で消費社会にノれない人たちが鬱屈を抱えるという現象は今も起こっているように思う。彼らの鬱屈がいつどのような形で噴出するのか、それは2015年かもしれないし2017年かもしれないし、平和で何事も起こらないのが一番いいのはもちろんのことだ。けれども、何らかの形で歴史から学ぶことはできるのではないか、と思う。
景気回復の裏側で消費社会にノれない人たちが鬱屈を抱えるという現象は今も起こっているように思う。 http://anond.hatelabo.jp/20061224075704 しかし現代にはネットが登場した。 そのことで、..
http://anond.hatelabo.jp/20061224105904 言及元エントリ書いた人だけど、ネットがあるってのは確かに大きいかも。 バブル末期の新興宗教ブームとほぼ同時期に、読者投稿ブームってのがあって、ム.