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2008-08-27

「要は、idがないんでしょ?」で始まるアノニマスダイアリー

ちょっと昔の話。今よりも僕はずっとずっと言い訳をするのが好きで、理屈を説明するのが好きだったんです。

でまぁ、当時も今と変わらず誰からも話を聞いてもらえませんで、

鼻歌まじりにチンコいじりながら「話を聞いてくれる相手がいない」と文句言ってたのです。

増田で。

したらまた、はてなーが「じゃあ、わかった」と言うのです。「今からブログ書こう」と。

はてダエントリなんかしたことないオレは焦りました。「いや、ちょっと待って」とあわてます。

でもはてなーは、少し遠くで荒んでいる非モテブログを指さし、「あそこ行って一緒にクダ巻こうぜ」と言い、入会を誘います。

オレは「いや、向こうも迷惑だし」とか「さすがにうざいっしょ」とか言って止めます。

はてなーは「嫌がられたら童貞プギャーって言って戻ってくればいいんだよ」と言ってましたが、オレがidとらないのでブコメをやめました。

「じゃあ、ライフハックで、一般人釣るか?」と友達は言います。

「逆にそっちの方が難易度高いだろ」とオレは顔をしかめます。

「でも聞き手がいないんだろ? だったら作るしかないだろ」と友達は口調を強めます。

「そうだけど、もっと普通ブログに書きたいっていうか」とオレ。

「なに、普通って?」

「なんたら記法とか、うんたら記法とか、そういうのがない…」とハッキリ言えない自分。

「じゃあ、オレが今から記法プリントアウトしてきて、それでお前に教えたらいいか? それも良いインターフェイスと言えるよな」というはてなー

「それは…、だけど、ほら、お前もこの前言ってたじゃん。はてなで書いてくる子って暗い子が多いとか」

「は?」

「その…」

「…暗い子じゃねぇよ。ホリが深い子だよ」

「あ、そうだったね。…でもオレ、ホリが深い子、少し苦手だし。そこまでしてブクマが欲しいってわけでもないし…」

はてなーはオレの顔をじっと見つめながら、一言、

らめぇ

と言いました。

ちゃごちゃ言ってるけど、id(名前)がないだけじゃん

彼は言います。

言い訳をして、さも「こういう事情なんだ、だからしょうがないんだ」って言うけれど、

idがない自分を必死になって正当化してるだけじゃん、と。

id晒す勇気もないやつが、ブコメがないとか言うんじゃない。

どうせ思想系に行けば「ポストモダンで引っかかるような子は…」って言うし、

技術系につれていけば「ああいう場のノリは苦手だし、そういうところに来る子と仲良くなれそうにない」とか言うだろうし、

ブロゴスフィアのかわいい子を狙えって言えば「いや、彼女とは電波の波長が違って高圧電流がないし白熱電燈」って何かにつけて言い訳するんだろ?

だったら「自分にははてダで書く勇気ないんです」って素直に認めて文句言うんじゃねぇよ。

そっちの方が、よっぽどクソエントリでもトラバしてやろうって気になるし、

つーか、id晒さずに、エントリだけ書いて、ブクマもらおうとするその魂胆がらめぇ、と。

あれは恥ずかしかったなー。すげぇ。恥ずかしかった。

その場は言い訳もできず笑ってごまかしたけど、家に帰ったら彼の顔とセリフが思い浮かんで、

布団の中で「でもさ、でもさ」と必死に言い訳考えてた。

オレにはオレの事情があるんだ、しょうがねぇじゃんかよって。ミスチルの「名もなき詩」聞きながら(笑)

2007-03-12

だから darlin

この 名もなき詩 をいつまでも君に捧ぐ

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