しかしもうやめた。何もかも嫌になったのだ。時江は生まれ故郷のウラジオストックに帰ることにした。
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新潟まで陸路二日、そこから朝鮮海運の船に割り込んで海路で六日。ようやくウラジオストック到着の報を聞き、甲板に出ると雪がちらついていた。その冬時江が初めて目にした雪で...