それから、夏の夕暮れがふたりを包み、遠い果ての方で、かすかに残った雲がつめたく、あかあかと燃える。どこからか、ひぐらしの鳴き声が聞こえてくる。緋色に焼ける空は世界の終焉をも映し出しているようだった。
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