子供たちがこうもりに石を投げて遊んでいる
宙を舞う影は、集まったかと思うと、さっと散って投げ込まれた石をかわす
行き先を失った石が、灯りだした街頭に当たる
黒く揺らめく川面に落ちる
低く月の登る空を走る
汗ばむ肌に絡む風を切る
石もこうもりも見えなくなるころ、子供たちは帰っていった
見えないこうもりが私の周りを飛び回る
私は、すっかり見えるようになっていた
Permalink | 記事への反応(1) | 19:37
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ミステリアス