僕は時々思う。
自分の不可逆な変化について。
例えば手を失ったり、目を失ったり、命を失うことについてだ。
もちろん絶えず僕の体は生え変わり、不可逆な変化が起こり続けている。
それでも、その先の生活が完全に変わり、元に戻ることが二度とないような変化はあまりないだろう。
そんな変化が起こった時、もしくはそんな変化が起こることを避けられないとわかった時、きっと僕は絶望するだろう。
僕は後戻りを望んでいるのだ。
その絶望を味わった時、僕はどう感じ、どう思い、どんな言葉にするんだろう。
それを想像する時僕は本当に恐ろしい気持ちになる。
それでも僕は、その不可逆な変化を望んでいる。
絶望を望んでいる。
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