両親に対して「ありがとう」とか「愛してる」とか言えないなと思う。
人間的に欠陥している言われてもしょうがない。
自分が欠陥してると言えばそうとも思えるし、
この感じ方が普通だと言えばそうとも言える。
例えば、結婚式でご両親に対して感謝の手紙を書いている人がうらやましい。
私はそういう類のことはできそうにないし、
一生そのような気持ちを感じることはないと思う。
育ててもらったことは苦労かけたと思うが、
感謝という気持ちは持ったことがない。
(産んでくれなかったら1番最高だったけど。)
親にまるっきり愛がなかったかと言えば、そういうこともないと思う。
私自身も両親を憎みきってるわけではない。
一部では素晴らしいと思えるところもある。
尊敬している部分もある。
彼らが死ぬ前に、1度や2度親孝行できればなと思っている。
(できるかどうか分からないが。)
ただ、お互いの気持ちがちぐはぐで心の消耗が激しい。
生きてることが申し訳なくなるばかりだ。
またこの両親の基に生まれてきたいかと問われたら、
そうだとは言えないと思う。
人様のそういうのを見て何も思わないわけじゃない。
自分の中で消化する限り、感動するし涙もする。
素敵だなと思う。
ただ、自分ができないというだけだ。
「家族とはケンカしながらも、互いに助け合い仲良く生きるものだ」
自分が育った家庭事情とその概念の違いにいつも淋しい思いをする。
大抵の場合、「どこの家にもいざこざはある。」と言われてしまうものだから。
両親ももうそろそろ良い年齢も向かえ、
お別れする日も近いと思う。
涙もするだろう。
最後まで親子として彼らと心を通わすことができなかった虚無感じゃないかと。
昔も今もそんな気がしている。