これより前になにかあったような気がするが覚えているのはなぜか女性を追いかけていて そのうちに石造りのエレベーターに入り、勝手に上に上がりはじめた。 少し時間が経ち、エレベーターの壁から長い棒が何本も飛び出してきて飛び跳ねたり、屈んだりして当たらないように しているうちにエレベーターが広くなってゆきそれに合わせて乗っている人も30人くらいに増えた。 人が増えると長い棒が飛び出してくることはなくなったがエレベーターは狭くなった。 乗っている人の誰かが「フライドチキン」「フライドチキン」「フライドチキン」と連呼していると エレベーターの天井から生きているニワトリがベルトコンベアーに乗っているかのように何十、何百羽とドサドサ降ってきた。 ニワトリが頭の上に積もるように降り始めてかなりの時間が経ったとき上の方から熱した油の臭いしてきた。 ギアが切り替わるときのようなゴトンゴトン音がしてエレベーターの籠が傾きはじめ油に向かって みんなは落ち始めるが自分は籠と油の入ってる鍋のすき間に落ちた。 落ちるとそこは下水道の地下水路のようになっていて座り込んでいる一人の老婆が「あんたも落ちたのかね?」と喋りかけてきたが 無視しているとはじめに追いかけていた女性も落ちてきた。女性がまた走り出したので追いかけはじめると目が覚めた。