2010-12-05

ガンダム日本人 (文春新書): 多根 清史: 本

ガンダムって、日本しか産まれ得なかった作品だと思いますし、そういう意味ではガンダム日本人っていろんな切り口があって面白い題材だと思うんですよね。

しかし、これはひどいです。この人、ガンダム日本人も知らないのでは?

物語上の架空の設定から連想される過去の事象をこじつけて、「あれって歴史上のこれに似てるよね」と言っているだけ。大体、ファーストガンダム

第二次世界大戦を参考にしてるなんてガンダムファンには常識だし、今更言われてもねぇ。

日本人論と言えるものもほとんどなく、具体的に説明される人物は二人居ますが...

小沢一郎富野由悠季シャアだって言われても...

富野氏がシャアと似たメンタリティを持つのは今更指摘するほどの事でもないし小沢一郎シャアのエピソードの似てるとこだけピックアップして並

べる事になんの意味があるのか分かりません。ほとんど飲み屋の与太話レベル(赤い彗星のオザワにはちょっと笑いましたが)。

さらに、ほとんどファーストの話しか出てこない...どころか、非常に断片的なキーワードだけで、ファーストの話すらほとんど出てこないというか....

ガンダムを知る人にも、知らない人にも全く薦められない本ですね。これを読んでも、ガンダム日本人も、その関連性もさっぱり分からないです。

文春新書編集さん、ちゃんと仕事してます

http://www.amazon.co.jp/dp/4166607847/

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