大学時代に、ノリで入った体育会系部活動で、時間と金を浪費した。
作業みたいなものだ。
自分よりも時間単価の高いクライアントのために代わりにやる作業だ。
作業の早さも自慢にならない。
景気が悪くて作業自体が少なくなってきたしな。
「どうすればいいんですか?」
「代わりに説明して下さい」
と、言われることも増えた。
自分が意味をわかってない作業を投げて、意味がわからないまま利用しているらしい。
それで、俺より単価が高いのか。
そうだ、身分が違うのだった。
26歳のときに結婚した。
妻とは学生時代から付き合っていた。
どれだけ仕事ができないのだろう。
正直うらやましい。身分が違う。
奨学金は月に3万8千円返している。
レールを外れるというのは、チャンスも失うということを改めて思った。
いや、
レールを外れるのは、レールを外れるなりのチャンスというものがあるのだけど、
俺はそれを上手く使いこなせず空回りした。
時間はあったが、方向性が定まらなかった。
エンジンをふかして、前進しては、ハンドルを何度も切っていた。
ぶれて、ふらふらしてた20代だった。
逆転できるとは、思っていたんだが。
今思えば、自分は、やるべきときにやるべきことをしなかったし、
やるべきでないときなのに、やるべきでないことをした。
周りをみれば、
やるべきときに、やるべきことをやって
やるべきでないときには、やるべきでないことはしない
自分の愚かさ加減に気付く。
実りのない10年弱だった。
俺は「loser」化が現在進行形で進んでいる。
妻も「loser」と結婚した「loser」といえる。