2010-11-17

来年で30歳になるのだけど、なんというか、実りのない20代だったな

大学時代に、ノリで入った体育会系部活動で、時間と金を浪費した。

就職せずに研究室に入った。

教授についていけずに、修士を途中でやめた。

零細企業に入って、仕事は任されたが、所詮、下請けの仕事だ。

作業みたいなものだ。

自分よりも時間単価の高いクライアントのために代わりにやる作業だ。

作業の早さも自慢にならない。

景気が悪くて作業自体が少なくなってきたしな。

クライアント

「どうすればいいんですか?」

「代わりに説明して下さい」

と、言われることも増えた。

自分意味をわかってない作業を投げて、意味がわからないまま利用しているらしい。

それで、俺より単価が高いのか。

そうだ、身分が違うのだった。

 

26歳のときに結婚した。

妻とは学生時代から付き合っていた。

いつも会社愚痴を聞かされる。

この妻に「仕事ができない」といわれている会社の先輩は、

どれだけ仕事ができないのだろう。

でも、俺より社会的立場は上なんだろうな。

妻は、何かにつけ会社お金勉強している。

正直うらやましい。身分が違う。

勉強しようにも、お金相談してしまう。

奨学金は月に3万8千円返している。

レールを外れるというのは、チャンスも失うということを改めて思った。

いや、

レールを外れるのは、レールを外れるなりのチャンスというものがあるのだけど、

俺はそれを上手く使いこなせず空回りした。

時間はあったが、方向性が定まらなかった。

エンジンをふかして、前進しては、ハンドルを何度も切っていた。

 

明確な目標も、意味のある構想も持たず、

ぶれて、ふらふらしてた20代だった。

逆転できるとは、思っていたんだが。

今思えば、自分は、やるべきときにやるべきことをしなかったし、

やるべきでないときなのに、やるべきでないことをした。

周りをみれば、

やるべきときに、やるべきことをやって

やるべきでないときには、やるべきでないことはしない

ういう当たり前のことをしてきた人間が、当たり前にいる。

自分の愚かさ加減に気付く。

 

正直、20代で、想像以上に周りと差が開いたなと思う。

実りのない10年弱だった。

 

アメリカドラマでは「loser」とよく出てくる。

日本でいうと「勝ち組」「負け組」的ニュアンスだと思うが、

俺は「loser」化が現在進行形で進んでいる。

妻も「loser」と結婚した「loser」といえる。

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