侵略イカ娘!を見ています。イカちゃんかわえ~と思いつつ、海の家れもんがブラックすぎて素直に笑えない。原作は読んでないのであくまでもアニメの感想ですが、ブラック企業を肯定しているようなストーリーは勘弁してほしい。
知らない方のために内容について超簡単に説明すると、海を汚す人間を侵略するために、イカの姿をした「イカ娘」という女の子が海から地上にやってきます。しかし故意ではないが海の家れもんの壁を壊してしまったので、修理代を弁償するためにアルバイトをすることになる。ふざけながらもまじめに働くけなげなイカ娘を中心に、海の家れもんで巻き起こる騒動をおもしろおかしく描いています。
海の家れもんはイカ娘に仕事をさせるにあたり、修理代がいくらかかるか、時給がいくらかを説明する必要があると思うが、雰囲気的にはそのような説明がなされてるとは思えない。もちろんアニメでそんな細かいシーンを描写をする必要はないでしょうが、そのあたりの事情をわかってアルバイトをしている空気を出してほしかった。これじゃ、ブラックな職場で超低賃金で仕事をさせられてる人間は本当に何も知らないアホですよといって笑って楽しんでるみたいだ。
イカ娘は夏の話ですが、日が沈む頃まで仕事をしているようなので、1日最低でも10時間は仕事をしていると思われます。外で遊んでいるシーンもあるが、特に休憩時間が決められている様子ではなく、事実上休憩時間は無いと思ってさしつかえないでしょう。客が少ない時に目の前の海で遊んでOKと言われたとしても、拘束時間に変わりはないし。
舞台がどこかは知りませんが、仮に神奈川だとすると最低でも1時間750円程度はもらわなければ違法でしょ。9時間目からは時間外手当25%アップもつければ1日7800円程度にはなるはず。壁の修理代が5万円程度だったとしたら一週間も仕事をすれば返せる金額。さらに、イカ墨の無償提供を強要されているのもブラックすぎ。ちゃんと買い取ってやれよ。恐喝して金品を巻き上げるのと同じでしょ。
このアニメはブラック企業が労働者を生かさず殺さず奴隷のように働かせて儲けている姿、もしくはいじめっ子がいじめられっ子をいじめて喜んでいる姿を、ブラック側の視点に立っておもしろおかしく描いているように思える。イカ娘が悪い雇用者をこらしめるストーリーもたまには必要じゃなイカ?
イカ娘にさっさと帰ってほしいタコ派の陰謀が丸見えだぜ…
イカ娘ってイカなんだろ? そもそもイカを働かせることに労働基準法が適用されるわけがない。 そんなこと言ったら青森の「いかさまレース」だって違法だわい。
そういえば「GS美神 極楽大作戦!!」では高校生を時給250円で働かせていたり、幽霊を日給30円で働かせていたなあ。 ブラックなんてレベルじゃねーぞ。