2010-10-20

製品・作品・サービスのコンセプトについて

1/ それを嫌う人のことを考える

みんなに好かれるやりかたを目指すと、結局誰からも好かれない。

ある人から嫌われるようなやりかたは、残った人から好かれる可能性が高い。残った人がたくさんいるなら、そのコンセプトは正しいものである可能性が高い。

2/ どこで成功できるのかを考える。

強い相手がいたとして、勝とうとして、自分を鍛えようと考えてはいけない。鍛えるのには時間がかかって、その時間、相手だって鍛えてくる。

勝とうと思ったら、「どこでも勝てる」ようになることを祈るのでなく、「ここでなら勝てる」場所を探すほうが正しい。そういう場所を探し当てて、相手をその場所に追い込むための計画を考える。

3/ 捨てたものを強みにする

「僕の考えた最強の○○」は成功しない。

「競合と同性能だけれど努力安価」も成功しない。

同性能で安価なら、それを達成するために何を捨てたのか、たとえそれが「信頼性」や「安全性」のようなものであっても、むしろそれを隠さないほうがいい。

努力なら、競争に勝っている側がもっと努力すれば、優位は簡単にひっくり返る。

捨てたものがたとえば「信頼性」なら、相手が信頼性を下げて対抗しようにも、イメージが悪化してしまうから難しい。

相手に絶対捨てられない何かを探して、それを捨てて見せることで実現できた何かを強みにできれば、相手はその優位を覆せない。

4/ 顧客は常にサボろうとする

「これだけの努力と引き替えに手に入る新しい何か」は、原則通用しない。

それを受け入れることで、何かがもっと楽になるものが、最終的に広まっていく。クリック一つ、スイッチ操作を一つを削ることで、バックグラウンド仕事量が2倍になっても、それはたいてい、必ず引き合う。

http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/archives/896

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