俺もだいぶズレてる

2010-10-06

俺はもしかしたら中絶されて生まれてこなかったかもしれない人間だ。

姉か兄が数人かいるはずだったが…彼らは中絶されたらしい。

だが俺は生まれた。

幼児期に両親の夫婦仲が悪く喧嘩ばかりしているのをいつも見ていた記憶があるので、母親は俺の存在をかすがい目的に使おうとして産んだんだと思う。（結果的に失敗してるが）

なんというか、ふざけた話だ。

幼児期は散々だった。

両親共に仕事が忙しく、幼児期は祖父母に育児丸投げ。親からはほぼ放置されていた。

祖父母に預けられる時は寂しくてしょうがなかったし、毎日繰り返される夫婦喧嘩は怖くて嫌で仕方なかった。

まあそんな事は今となってはどうでもいいのだが…。

ただ、その「どうでもいい」が行き過ぎて血縁に関する感覚が普通じゃないようだ。

なんというか、血縁を大事にするという感覚というものがどうもよく分からない…。

前述のような幼児期だったから親を大事にしなきゃいけないという感覚がないのはともかくとして、

「自分の（血の繋がった）子供が欲しい」という感覚が全くない。

別に子供が嫌いなわけじゃない。

「血が繋がってなくても子供は可愛いから大事にできるじゃないか。何故血縁にこだわるのか？」と本気で思うんだが…。

でも普通は血縁が大事なんだよな？

血を分けた存在に価値を見いだすのが「普通」なんだよな？

自分の子供は特別可愛いんだよな？

それが全然ピンと来ないんだよ。

血縁があるはずの親から幼児期に冷遇されまくったから、俺は血縁に全く期待しなくなったし

「人を大事にするというのは血縁よりも自分の意志の問題だ」と考えるようになったのではないかと思っている。

ま、こういう考えだと結婚はできないよな。積極的に子供を作る気にもなれないし。（ついでに親孝行もする気はない）

中絶されず俺という個体は生き延びたわけだが、結局その先…俺からできる子孫はない。

ズレてる奴はちゃんと淘汰されるんだな。

自然はよく出来てると思う。

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