ある人のことが夜も昼も頭から離れなくなることがある。
その対象は異性だったり同性だったり若かったり年老いていたりするので、恋愛感情ではない。
共通しているのは、私のマニアックなツボだとか感性にジャストフィットした人たちである。
しかし、その人と会えるとうれしい、メールが来るとうれしい来ないと不安、ツボをくすぐる話をもっともっとしたい、と夜も昼も夢の中にも出てくるので、その様子たるや恋に落ちた人間のそれに似ていて、執着という言葉はいまいちフィットしないのである。
普段、極度の出不精のくせにその人に会うためには行動的になるのだ。
その人のことを考えて考えて話して知ってまた考えて話して知って考えて考えて……
数か月経った頃、
ふっと、その執着心がなくなる瞬間が必ず訪れる。
あんなに頭がいっぱいだったのがうそのように。頭の中から消えてしまうのだ。
これ普通?みんなこんなものなのかな?
ちなみに私の性格。内向的でマニアックと言われる。合う人と合わない人の差が激しい。ピアノと酒と映画と絵がないと生きていけない自己中芸術肌。