2010-07-17

http://anond.hatelabo.jp/20100717125149

十年前の遺物みたいな主張だねー。

まず「読み書き」だが、日本語母語である以上英語の読み書きを日本語のそれに優先させることはほとんど無理だよ。そもそも「読み書き能力」の大部分は言語依存な部分にあるわけで、それは母語で訓練する方が効率的。たとえば俺は英語ネイティブの5歳のガキよりも圧倒的に、英字新聞を深く読んで理解し、それについて文章を書いて論じるなんてことができるが、その能力日本語で培ったものだ。それができた上で英語をやってもよいが、それはまあ江戸時代公文書のかなりの部分が漢文だったことを考えれば、当時の漢文能力に相当するもんだね。つまり漢文英語が必要なのは当時や現在エリートに限られることはかわりがない。

次に「論理的思考力」だが、これが不要だった時代などどこにもない。むしろ「現代ではロジカルシンキング(笑)が重要(キリッ」とか言っている奴の大半は、そんなことすらわかっていないという馬鹿さ加減を晒しているだけだ。

最後に数学知識を「コンピュータ」に入れるのは乱暴すぎる。世の中の「エンジニア(笑)」(技術者という意味ではなくてデモシカSEプログラマが使う自称という意味で)の大半は三角関数すら理解できない癖にそれで何とか勤まってしまっている。所詮はそんなものだ。現代の「そろばん」といえばExcelのような表計算ソフトということになろうが、「偏差値」を「戦闘力」かなんかと勘違いして「私の偏差値は53です」とか母集団を挙げずに使っている馬鹿でもExcelを使って統計処理とかやってしまっている。

「現代」なんてその程度の時代だ。武士官僚漢文オランダ語仕事をし、和算家が微積分や行列式発見していた江戸時代に比べて一般庶民に要求される「読み書きそろばん能力が格段に上がったなんてことは全然ないんだよ。

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