2010-07-15

先日、私の叔父にあたる身内が亡くなりました。

彼がどういう理由で死んだのかとか、そういった事情は私には分かりません。

ネットで、よく「死にます」「自殺します」って書き込みやそういった内容のものが昨今増えておりますが、

「本当に死のうとしてる人は何も言わないよ」という事を言っている方が私の知り合いに居ました。

今回本当にそういう場に直面したのは初めてなので、「ああ成る程な」なんて思ってしまいました。

私の叔父は、いつも元気で、偉そうって言ったら語弊はあるけどとにかくすごく元気な人でした。

その一方で彼は自分だけで色々と抱え込んでしまう一面が有ったというのを亡くなった後に聞きました。

「昔からそういう性格なんだよなあ」と母は言います。

彼は遺書を身内に宛てたものを残したそうです。

彼の母、つまり私の祖母宛には書けなかったという話を聞きました。

遺書には今まで家族に言えなかった事が沢山書き綴ってあったそうです。

「声に出して言えば良いのに」

「なんでもっと話を聞いてあげられなかったんだろうね」

なんて事を母と、私の叔母にあたる母の妹と、そして叔父の最愛の妻と泣きながら話しあったそうです。

私はつい先日まで、実感のないまま外で泣いたりしてました。

ちょっと話は逸れますが、彼の訃報を聞いたその日に、不思議な事が起きました。

私が下校して帰路に向かってる最中バスに乗っててちょっと泣きそうになったときに、私の頭上から涙くらいの水滴が落ちて来たのです。

あれが偶然だったのか否かは分からないけど、私は、なんだか彼の涙のような気がしました。

一昨日の夜に、「会いに来たら?」と母に言われたので、最初課題もあるからどうしようか悩んでたのですが、行く事にしました。

会いに行く時に大雨がざあざあ降ってて、まるで親族の流してる涙のような気がしました。

亡がらを一目見て、叔父の妻から昔話を色々聞かされて、いっぱい泣いて。

ああもう本当に目を覚まさないんだなあとここで初めて実感をしました。

昔の写真なんかが沢山置いてあって、「この格好可笑しいよね」とか「若いなー」とかそんな話を棺の前でしてました。

「なんか会話に混ざって来そうだよね」

「何話してんのーとか言ってさ」

親族は口を揃えて言うのです。

私の叔父にとっては40数年と数ヶ月という短いようで長い長い年月に蓄積した不満やストレスがどれほどの物かなんて計り知れません。

人間が、自分の心にとどめている事は誰かに伝わるわけないのです。

どんなに言いたくても言えない事でも口にしたり、文章に起こして初めて伝わる事がいっぱいあると思います。

私は創作をしている1人なのですが、以前物を作る際に連絡が行き届かなくて大変な思いをした事があります。

これが趣味ならまだ良い(わけじゃない)ですが、社会に出たらとんでもないミスを招くやもしれません。話が逸れました。

人は一人では生きて行けません。

誰かに辛い事を打ち明ける事、聞いてもらう事ってやはり大事な事なんだと思います。

どんなに明るく振る舞っていても、何を考えてる何てその表情から読み取れる人間なんて居ません。居るかもしれないけど。

彼氏彼女夫婦だからってその人の全てを知ってるわけじゃないでしょうし。

私なんかまだ21年と数ヶ月しか生きてないから、これから起こりうる社会の荒波なんか分からないけどね。

私たちが、生きてる遺族が出来る事って何だろう。

彼より長く長く生きる事、自分人生を悔いのないように。

「親より早く死なないようにね」というのが私のすべき事の一つです。

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