一昨年の秋頃のことだったと思う。22時位のI駅発、S線下り、恐らく準急。
家が同じ方角だった先輩と、仕事関連でもらった大きな花束を抱えて座席に座った。発車後の電車内は帰宅ラッシュ時ほどではないだろうが、適度に混雑していた。
先輩とぽつりぽつりと話している中、つぶやく酔っぱらいがあらわれた。
最初は独り言かと思ったが、しばらくして「あ、これは私たちに言ってるのか」と気付いた。
おそらく似たり寄ったりの格好(髪型、メガネ)をした2人が、同じように大きな花束をかかえていたので、酔っぱらいの目にとまりやすかったのだ。
うつむいた先輩は、なんとなく気配で「顔を上げてはだめだよ」と私に合図し、その後私たちは押し黙って会話の続きはできなかった。
※以下、記憶を頼りにヨッパライ発言と括弧内に補足収録。
「華道でもして、モテようと思ってんじゃないの?」(大きな花束が華道帰りに見えたらしい)
「華道とセックスは、かんけいあんの?」(詳細聞き取れず。でもこんな感じの発言何度も繰り返してた)
「君たちセックスしたことあんの?」「ないだろーなー」(先輩は既婚子持ちだからあるだろーがそれは関係ないよね)
「エッチするならどっちがいいかなー」「どっちもやだなー」(私だってあんたと初体験はお断りだよ)
「選ぶならこっちかなー」(おそらく先輩を指差していた模様)
「あんたはゴメンネ」(おそらく私を指していた雰囲気。こっちだってゴメンだ)
ろれつがまわらないながらもこんな発言を繰り返してたヨッパライサラリーマン。
電車男の話だったらいい加減誰か飛び出して来てくれただろうな〜とかいう頃に電車は増田の降りる駅に着く。
小さな声で(じゃあ、お先に失礼します)と先輩に言おうとした矢先。
「じゃあね〜」と手を振るヨッパライ。
なぜかここで増田がいちばんショックを受けたのは、こいつが自分と同じ駅を利用する人間だったことだった。
同じタイミングで降りてさらにからまれてもなんだし、こっそりと後から他の乗客に紛れて降りた。
http://anond.hatelabo.jp/20100714034025 この後日談というほどでもないが、数年後の今日、夜中にふと思い出してしまったので増田に記録する。 ・忘年会シーズンでもないのに、なぜ月曜夜22時台...