2010-07-09

続・痴漢を阻止できなかった男の話(ブコメに返事)

http://anond.hatelabo.jp/20100708012324

元増田です。簡単にブコメにお返事したい。

まず、「男は死ねばいいのに」という文言に対する違和感コメント。確かに、このエントリでは唐突に出てきた一文に見える。だけど本当の事情を言えば、自分のこの男性嫌悪は、以前からずっとくすぶっていた。自分としては、その以前からもつ男性嫌悪を、今回の件をきっかけに素直に表出してしまった。だから、今回初めて持った感情ではない。

でも、確かに「男は死ねば~」はキツい言葉だとおもう。例えば「こういう男性自分含め)には激しい嫌悪感をもつ」くらいに言い換えればよかった、とはおもう。

次に、「ナルシスト」「文章に酔ってる」というコメントがあった。「痴漢被害者ネタにした懺悔オナニーじゃねえの」とも。この指摘はよくわかる。俺だって同じ立場ならそうコメントしたかもしれない。つまり今回のエントリは、ひょっとしたら「自分を悲劇のヒーローみたいに仕立て上げて快感を得たい」、「そのための素材として痴漢被害者を都合よく利用してるだけ」という意図があるのではないか、と俺だって疑うかもしれない。

さらにこの疑念を推し進めると、次のような疑問にも至るかもしれない。つまり、「このエントリ主は痴漢行為に気づきながらもそれを見逃しており、結果的に痴漢が成立しやすい空間(周囲がなにも言わない空気)に自分も加担している。だから間接的に、痴漢行為に加わっているとも言える。そうして間接的な加害者のひとりであるにも関わらず、このエントリ主は苦悩・葛藤するパフォーマンスをすることによって、『自分加害者ではない!』と自分の罪を免じようとしているのではないか。要するに、自分の加害性を隠蔽してるのではないか」と。

こういう疑いは、よく理解できる。だけど理解した上でもなお、自分はあの文章を書いたと思う。というより、書かずにはいられなかった。あの時は、あまりに心を取り乱してしまい、この自分の率直な心境を言葉表現せずにはいられなかった。友人にも電話で話した。だがそれでも収まらず、文面に起こした。そしてつい、「増田」に投稿してしまった。自分経験をだれかに伝えたかった。いまはもう気持ちは落ち着いてきているが。

今の気持ちはただひとつ。「次は決して、同じ失敗をしない」と。

記事への反応 -
  •  今日、帰宅の電車の中で、痴漢の現場に遭遇した。  それに遭遇するのは自分は初めてだった。  自分は、なにもできなかった。  ただ、見ていただけだった。  自分は26歳。男。 ...

    • http://anond.hatelabo.jp/20100708012324 元増田です。簡単にブコメにお返事したい。 まず、「男は死ねばいいのに」という文言に対する違和感のコメント。確かに、このエントリでは唐突に出て...

      • 俺はあのブコメ見て笑ったからあえては参加しなかったけど 飲み込んでいた別の角度のツッコミを入れるけどさ お前、男が26歳にもなって、 そんなことに対処しようとしても出来...

    • > 男なんて、みんな死ねばいいのに。 文字通りの意味で、一人の例外もなく、男は死ねばいいのに。 << つ【言いだしっぺの法則】

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