公務員組合が時代劇に圧力をかけたんじゃないか。テレビ局に圧力をかけたんじゃないか。時代劇をやらないように圧力をかけたんじゃないか。俺の勝手な想像、妄想なんだけどさ。
水戸黄門あるじゃん。あれって視聴率高いんだよ。再放送も含めてね。テレビ局からしたらかなり優秀なコンテンツな訳。今の若い人はよく知らないかもしれないけど、思い浮かべるだけで、「遠山の金さん」「必殺仕事人」「大岡越前」「暴れん坊将軍」「鬼平犯科帳」「子連れ狼」なんてものがあった。数十年前はゴールデンの時間帯にしょっちゅうやってた。午前中だって、夕方だって再放送もバンバンやりまくってた。ジイさん、バアさんだけじゃなくって老若男女、あらゆる人が見ていた。
ふと気が付くと、今はたぶん水戸黄門しかやっていない。
時代劇のシナリオって単純なモノが多い。勧善懲悪がベースなんだけど、たいていが役人がからんでいる。越後屋とお代官様ね。とにかくお役人が犯罪しまくる。地位を利用してコスイ犯罪を繰り返す。その犯罪に善良な人が巻き込まれて、犯罪が発覚。しかし庶民には手が出せない。そこで主人公があの手この手で活躍して、越後屋はパクられ島流し、お役人は切腹。裁判にかけられるうちはまだいいが、場合によっては、現場でバッサリと切り殺される。
とにかくこんな話が朝から晩まで繰り返されていたのが数十年前の日本だった。
これを現代に例えるならば、もう大臣から県庁職員、警察、天下り役人、市役所職員が、一部経営者と結託して、犯罪しまくりで、一般市民は苦しめられ殺されレイプされ、とにかく一般市民がいじめられるストーリーな訳。あれ?これって日常茶飯事なんじゃね?超リアルなんじゃね?
最初に、「公務員組合が時代劇に圧力をかけたんじゃないか」って書いたんだけど、それは公務員を犯罪者扱いしてケシカランみたいな話で圧力があったんじゃないかみたいに思ったんだけど、ちょっと考えてみたら、テレビで演出しまくり誇張しまくりのストーリーであるにも関わらず、現実の実際の犯罪がテレビを超えちゃって、テレビでのストーリーが陳腐化しちゃって、人気が無くなっちゃったって事もあるのかね。
近頃、無用な公務員叩きが横行していると思ってんだけど、ひょっとして時代劇が無くなってガス抜きされなくなってんじゃないかと思った。後、時代劇を知らない子供達が増えて、公務員と犯罪は付き物だという事に慣れていないという事もあるんじゃないか。
時代劇に出てくる"お上"の組織は現代でもそのまま残っている。形を変えていったものもあるが、元が元だけに権力を持っている。当時の消防署的存在だった火消しの子孫が今は何やってるのかとか調べると面白いし、廃藩置県ってあったけど、結局、県が国の出先機関である事は変わらないし、ヤクザと十手持ちが紙一重の存在だったけど、今でも双方は仲良しだとか、時代劇に出てきた事をそのまんま現代に当てはめられることが多い。
時代劇を知れば知るほど、現代も見えてくる。時代劇ってただのフィクションじゃなくって、ノンフィクションに近いものだったんだと最近、気が付いた。
さすがに総理大臣が世襲ではないという所が違うけど、戦争に負けてからは、アメリカが日本のTOPなので、そういう意味ではTOPは代々世襲になってる。今は征夷大将軍がいないので、是非、天皇さんに決めて欲しいと思います。