たまごっちブームのとき、みんなたまごっちを買ってもらえたのに、私だけ買ってもらえなかった。
皆たまごっちの話ばかりしていて、話題についていけなかった。
バトエンブームのとき、やっぱり私だけ買ってもらえなかった。
皆がバトエンに夢中になっているとき、気をひきたくて、「すべらない話」のような小噺をした。
それなりにウケて人気者になった。
テレビで情報収集して、モノが必要ない遊びを知り、クラスで流行らせたりもした。
中学を卒業する頃、皆携帯を買ってもらった。わかってはいたが、私だけ買ってもらえなかった。
はじめは面倒ながらもわざわざ遊びに誘ってくれた中学時代の友達も、だんだん誘ってくれなくなった。
高校のクラスの打ち上げの連絡も、携帯を持っている皆にはメールで連絡が行き、私にはわざわざメモで渡された。
幹事に手間をかけさせてるなと思った。
四六時中、憂鬱だった。
クラスメイトがゴンゾーとかいう着メロサイトの話をしていた。どうでもよかった。
立ち位置を築くことが面倒くさくなっていった。
就職して、モンハンが流行った。モンハンの話題だらけになった。
金と時間はあったが、合わせるためにやる気がしなかった。
今、職場ではiPhoneが流行っている。iPhoneの話題だらけになっている。
面倒くさい。買う気がしない。
他の話題で気をひこうとも思えない。
私の友達はゼロになった。
よし。漏れのiphoneあげるから友達になろうぜ!
俺とそっくりすぎて笑った。 ただ、俺の場合はそこから流行りものではなくマイナーものにハマる喜びを見つけたんだけどな。 クラスで孤立するどころか逆に珍獣として珍しがられた。...