ある日突然に友達だと思っていた連中が実は自分の事を嫌っていて自分の一挙手一投足をネタにして
悪口や陰口で大いに盛り上がっている事を教えてやりたい
人間関係の細やかな機微なんてものを知らずに成長してきてしまった女の子が
「自分は好かれているのか? 嫌われているのか? どう思われているのか?」という自意識の泥沼に陥って
他人の視線や思考に過剰に怯えてしまって徐々に磨り減っていく様を観察したい
考え無しの無邪気な一言によって友情と思っていたものが一転して悪意に変貌して
日々の暮らしが地獄になるという事を分からせてあげたい
朝目覚めてまたあの場所に行かなくちゃいけないと考えただけで吐き気がこみ上げて
手や膝が震えて歯ががちがちなって死にたい死にたい死にたい死にたい死にたいとしか考えられないようにしたい
勇気を振り絞って相談したのに「たかだがそんな事で」「甘えるな」「他の人はもっと頑張ってる」と
一蹴されてしまった時の絶望を教えてあげたい
人目につかない安らげる場所を探しているんだけどその一つ一つを丹念に潰していって
最後に辿り着いたトイレの個室で安堵の吐息を漏らしている上から汚水をかぶせてやりたい
これで救われるのかもしれないという一縷の望みを託してカッターで初めて手首を切ってその痛みと
何ともいえない背徳的な気持ちよさに病みつきになってしまった状態を見てみたい
嫌な事があった数だけ一日に何度も手首を切って血を流して傷を増やしていって
手首からどんどん肘の方に向かっていって切る場所が無くなって
太ももの付け根あたりや足首まで切っていく様を見てみたい
そしてその傷が家族にバレてしまって自虐的な笑みを浮かべつつも「同情してくれるかもしれない」という期待を抱くけど
「お前みたいな頭の狂ったガキがうちにいるなんて!恥さらし!」と否定されてしまって自分は
誰からも必要されず家すら居場所ではないという事を理解した時の表情はどんなのだろう?
死にたくて死にたくてしょうがないのに朝から駅のホームに立って線路に飛び込もうとしているんだけど
もうどうしようもない筈なのに生きてても仕方ない筈なのに死ねない自分を持て余しているところをそっと背中を後押ししてあげたい
ベンチに腰掛けて項垂れている女の子の隣に座って君がいかに愚かな人間で価値のないクズだという説明をして自分から線路に飛び込ませるように仕向けたい
重要なのは他人が直接的に無粋に背中を押すことではなく、あくまで女の子の自分の意志で線路に飛び込まなくちゃいけないところなんです
でもそれでも踏み切れず線路にほど近い場所に他の客から白い目で見られつつ立ち尽くす背中を安らげるベンチから眺めたい
今まさに自ら命を絶とうとしている女の子の悲痛で悲壮な心情をじっくりと想像したい
そのまま落ちていけば高速で回転する走る鋼鉄の車輪が苦しみ無く轢殺してくれたのに途中で気後れして必死に逃れようとするから
中途半端に身体が壊れてしまって文字通り死ぬほどの苦痛に悶える様を見たい
腕が千切れて脚が曲がって骨という骨が砕けて皮膚が裂けて血が流れて神経が滅茶苦茶になって玩具みたいにびくびくと痙攣して
もう絶対に助からない後は死ぬしかないという状況で女の子がその死ぬまでの僅かな時間の中でどんな風に己の人生の無意味さを
嘆き悲しみ悔いて慟哭の涙を零すのかを見たい