2010-04-28

2010年4月28日 ー JICA仕分けの焦点は研究事業ー

政府のJICA事業への仕分け作業の結果を見せて貰った。あらゆる項目に亘って出てくるのは,研究事業との関連だ。「調査研究の見直しについては金額だけでなく、調査研究システムを見直すべき。」,という文言に至っては,JICAの人材そのものまでの見直しを要求しているように聞こえる。仕分け人の皆さんの頭の中では,研究とは,特殊な機関,特殊な人材でしか出来ない,とされているようだ。

議論のあるところだが,全く事業と関係ない世界での研究ほど,無意味なものはないのではなかろうか。ODA事業というのは,まさに常に研究の成果を実地に適用する繰り返しであり,JICAから研究事業に適した人材を除いてしまうと,ODA事業そのものの質が極端に落ちてしまう結果を招く恐れがある。一貫してODAから,この研究事業の切り離しを求めている今回の仕分けの結果は,将来に禍根を残す恐れがある。http://www.shiwake.go.jp/

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