高校時代、中学の頃から好きだった人に告白した。
返事はOKだった。嬉しかった。
それからの一月は、すべてを許せる人となっていた。すべてが自分に集まってくる、錯覚に陥っていた。
そして、別れを告げられた。友達でいよう、と言われた。何が何だかわからなかった。
ここでおれは致命的なミスを犯す。
友達でいよう、という言葉に耳を貸さず、付き合えないならすべて終わりにしようと思ったのだ。それはもう半端なものだ。
既に私は大学を卒業した身であり、その時どういう思考回路でその答えを導き出したかまでは覚えていない。
私は彼女の手紙に書かれてある住所をもとに現地まで1時間近くかけて電車を使って行き、駅前に止まっているタクシーの運転手にその住所を見せて連れていってもらった。タクシーは引越してから取っていなかったらしく、顧客はそれ以前に住んでいた人の苗字だった。しかし、私はそこへ行った。
読んで気味が悪いと思われるだろう。振り返って私もキチガイであると思っている。しかし、あの時は、そういう考えまでは至れなかった。つくづく未熟者だった。
家に到着し、チャイムを鳴らす。彼女がドアを開けたが、私を見るなり戸を閉めた。当然だ。それがまともだ。
そして私はストーカーと罵倒され、警察を呼ぶ直前の状態まで追い込んでしまった。雨が降っていた。傘は持っていなかった。
何もしようがなかったため、「ごめん」とだけ謝り(おそらく聞こえなかっただろう)、帰った。帰りの電車で、彼女に最後の言い訳じみたメールを送り、電話帳から削除した。
私は原罪を背負った。贖罪をしなければならない。しかし、死ぬのは躊躇われた。所詮その程度の人間なのだろう。
しかし、その機会はやってきた。
大学卒業までは女性を好きにならないことで身を持たせてきたが、私は三流大学から就職に失敗し、今年からニートになったのだ。
やはり神は間違いを犯さない。神はすべてを見ているのだ。そう思った。
きっと一生癒えはしないだろう彼女には、きっとよき理解者が現れ、幸せを与えているのだろう。
それでいい、それでいいんだ。彼女はきっと、私の行く末が見えていたのだ。そう言い聞かせれば、楽になれた。
そんな私の人生に比べれば、糞箱ごときと比べられる恋愛など、大したものではないだろう。
相手が幸せだとわかるなら、それでいいだろう。
私には、そんなことを知る資格すら、ありはしないのだから。
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糞箱売ってソープ言ったらちゃんと嬢に童貞ですって言えよ。 言えば向こうもきちんと対応してくれるぞ。
女は男が童貞かどうか一発で見破れるらしいから言う必要ないんじゃないの?