2010-04-02

出かける際の妄想から

鏡をのぞきこんだら、やっぱりいつも通り気持ち悪い顔だった。

イケメンになる奇跡を信じているのだが、いまだ望みはかなわない。

しょうがないから洋服をめかしこむが、最近服を買ってもないし、こんな微妙な気温でどんな恰好するか悩んで、悩んでいた自分も嫌になっていった。

鏡の前から立ち去ろうとし、服なんてなくなればいいと世界を恨んだ。

そう、第一服なんてあるのがおかしい。

なんで人間って体毛発達してねえんだ。

まあ毛むくじゃらの人間なんて猿の惑星のようで、それはそれできもいだろうが。

じゃあ、国民全体に服が支給されて、それ以外身につけてはいけないだとかどうだろう。

なんだか、小学生のころの仮面同盟みたいだ。

そのとき、子供のころの思い出がふと頭をよぎった。

あれは、髪いじりを生業としてた親戚家で、首だけのマネキンを見つけたとき。

その部屋は、没個性的な生首どもがきれいに棚へ整列されていた。

赤、茶、黒、髪の長いの短いの、たくさんの生首を区別するものは髪型だけだった。

親戚家では幼少のころ、そんな生首を片手に遊んでいたのだが、まさに基準範囲が「頭」だけになるのではないか。

だったら、イケメンの天下だろう。

なにせ服という、人間を判断する材料が減ってしまう。

それって相対的に顔の価値を高めて、イケメンを有利にすることじゃないか。

要するに、オタクをはじめとする非モテファッションをなにかと敵にして、イケメンとの差を埋めるものだと理解していない気がする。

逆にファッションに身を包むのを、みっともないと勘違いしているかもしれない。

普段から見下される非モテは、見下されることに敏感だ。

だから見下される前に、金がないだとかセンスがないだとか居直って、守りに徹してしまう。

ただ、最低限金をかけるのは必要だし、センスは磨くものだ。

ゲームのために食事を抜いたり、中二に書いた詩集をいきなり出版社に持ち込んだりするのと一緒。

それなのに天性のなにかを期待してしまうのは、昨今の血縁だとかでマンガ的展開を期待してたりするからか?

努力もしないで平等に扱えはないだろう。

それこそ非モテ層が好きそうな、男女平等の考えに近いのでは?

だいたい非モテは見下されているから、周りを見下すことを普通だと思っている節がある。

どうせ●●っていっても××って思ってんだろ、なんて変に勘繰る。

その固定概念を上手に解きほぐせないものか。

ネコ画像探しているときにレッサ―パンダ画像見つけてもあんまり印象に残らないだろ?って2ちゃんのまとめかなんかでみたけど、言い当てて妙だ。

数秒眺められ好き嫌いの感情で大きく分けられたとして、それ以上の感情を抱かれることもない。

アイドルの不細工さで盛り上がれるのも、オタクくらいだろう。

ただ自分がレッサ―パンダではなく蓮コラで、道ゆく人にトラウマ植えつけてんじゃねえかとか、そんなことまで気になって仕方がないが。

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