2010-04-02

新聞ジャーナリズムでもネットに負けるのか

ITジャーナリスト佐々木俊尚インタビュー vol.1

ttp://gendai.ismedia.jp/articles/-/403

田原 かつては、「ネット情報には発信者責任がない。だから信用できないんだ」と言われた。それに対して、 「新聞情報というのは、朝日新聞社とか読売新聞社とかが責任を持っている。だから新聞情報のほうが信用できるじゃないか」という説明がありました。

佐 々木 もちろんいまでも一次情報、つまり取材して書いた記事に関しての信頼性は高いと思うんです。でも結局、いま求められている情報と いうのは、必ずしも一次情報だけじゃなくて、それをいまの世の中でどう位置づけるのか、あるいはわれわれが生きていく中でどうそれを判断すればいいのかと いうレイヤー(層)のほうが重視されるようになってきているんです。そこの部分が新聞は圧倒的に足りないんですよね。

田原  新聞情報は、テレビもそうなんだけれど、ほとんどが発表報道なんですよね。だから「財務省がこう発表したよ」、「外務省がこう発表したよ」、もっといえば 「鳩山さんがこう言ったよ」、「小沢さんがこう言ったよ」という発表報道ばかりなんですよね。

佐々木  そうです。だったら通信社とあとはブログツイッターがあれば、もうそれでいいじゃないか、という話になっちゃうわけです。

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