2010-03-19

多分、横領なんだろうさ。

帰宅してから、帰宅する前から、ぐるぐる思考が回ってる。不安と愉悦の入り交じった、とっても不安定な思考が延々と続いている。飯食って、風呂でさっぱりして、少しは落ち着いて、今の内に処理すべきことを淡々とこなす。これも、小さい嘘を積み重ねる行為なんだろう。

「背任」という一語が頭に浮かんでいた。だが気になってググってみた限り、多分自分の行いは、横領罪にあたるのではないか。もっとも、細かい罪状は問題でない。刑事だの、民事だの、裁判沙汰になるとも思ってはいない(楽観しすぎか?)。あるとすれば、自分社長上司の信用を失って、罵倒されて解雇されるだけ。

会社に損害を与えていない」とか「自分ポケットマネーでやったこと」なんてのは、正当化にすらならない。会社の品(として処理すべき品)を、無断で自宅に運んだ。それだけで罰に値する。まして、相手方の行いも横領である可能性があるのだ。下手すれば、出入させて貰ってる業者さまの信用を失うことになる。

そこまで最悪の可能性を想定しなくても、今の時点で、上司や同僚に、嘘を付いた。嘘を付いて、会社の品を自宅に運んだ。家人にも黙って、運び込んだ。断罪されても当然の行いだ。

批判されて当然だ。集団倫理に反する部分が多分にあるのだろう。でも、続く限り、相手方が続けることを望む限り、自分も応じるだろう。もっと、会社の皆に嘘をつくことになる。私腹を肥やすどころか、身銭と労力を払って、自分が実損を払って、横領する。可能ならするだろう、続けるだろう。

この商いに愛着があるから。この商材に愛着があるから。だから、売ってやりたいのだ。自分がやらなくても誰かがやる、客観的にはそうさ。だが、そんなこと、知ったことか。自分が売る、自分が売ってやる、売ってやりたい。だから、危うくとも、自分が損を被ろうとも、仕入のルート確立したいのだ。

その為に、まずは関係を構築する。会社を通すよりも遥かに迅速なフットワークで、会社で出せる以上の金額を提示し、こちらのペースに引込み、品を集めさせる。私的に買い取った品を、私的に処理して、会社の品に混ぜる。思い描く理想のように事が進めば、会社の数字も少しは良くなるだろう。そうすれば、自分がこの仕事に長く携われる確立が高まる。

なんて、理屈にもなっていない理屈だろうかと、自分でも思う。

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