2010-03-15

ある駄目男の話

数ヶ月前彼女のヒモとして生活してた。その生活は楽しくなかった。

彼女は働きもせず毎日家で炊事洗濯掃除をして待ってる駄目な彼氏と思ってたに違いない。

実際はアルバイト面接に行ったり、派遣の登録をしに行ったりしていた。

でも面接は駄目で、派遣は説明を受けてそれ以降音沙汰無しと散々な結果だった。

4年で大学中退資格免許もない社会的ブラック人材・・・自信が無くなっていた。

でもこんな自分に一緒に住もうと声をかけてくれた彼女の気持ちに答えたかった。

土曜日日曜日は出かけたりした。何故か俺は10円も入っていない財布を必ずカバンに入れて行った。移動費、買い物にかかる金は彼女が払った。

昔は対等な関係で楽しかった。

過去にそんなことがあったお陰か、情けない自分を恥じて彼女自分本心や真に相談したいこと(お金を貸して欲しいなど)を話せなくなってた。

彼女自身もそんな自分本心を聞こうとしていたが俺は頑なに拒んでいた。

新卒の女の給料で大の男一人と暮らすのは辛いものだ。彼女自身やりたいことがあるはずなのに俺のおかげで選択の幅が狭まっている。

俺は自分の情けなさに耐えかねて実家に帰った。

実家に帰ってから月日が経ち、彼女会社の人に付き合ってくれと言われたと相談してきた。

その時まだ付き合っていたが、相談した結果、俺と彼女との恋人の関係はこれを機に終わった。

別れてから今に至るまで彼女メールだけは続いていたが最近彼女の方からのメールの返信が途絶えるようになってきた。

俺はもう彼女とは関係のない人間になったのだと思う。

辛いが、彼女が俺を忘れて楽しくやれているのであれば嬉しく思う。

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