さらに言えば、民主主義も揺らぎだ 11日の鳩山首相
――半年たって、ご自分で変わったところ、変わらないところ、どこだと思うか。
「自分で、変わったところですか」
――自分で診断してみて。
「それは、かなり決断というものがですね、意思決定というものが求められる時が多いと、また、今まで私は野党に多くおりましたから、野党時代に比べてやはり、意思決定におけるこの、その責任感の大きさというものを強く感じるようになりました。それに対してのやはり、その重要さというもの、即断がかなり求められるということも含めてですね、変わらなきゃいかんなと思っていますし、徐々に自分自身が変わりつつあるなとそのように実感します」
――野党時代に比べてだいぶ、重いですか。なんつうか、責任というか。
「責任はやはり重いですよね。その重さは感じています」
――想像されていた以上のものですか。
「はあ、あまり想像もしていなかったものですから、しかし想像以上のものだと、そのようには感じています」
(秘書官「ありがとうございました。最後一問!」)
【揺らぎ】
――総理は民主党代表だった1997年ごろ講演などで「民主主義の本質は揺らぎ」とおしゃった。国民の声を取り入れて主義主張が変化することがあるという考えを示していたということだが、総理は今でも民主主義の本質はゆらぎだと思うか。
「物質の本質が揺らぎなんですよね。そういう意味で、あらゆるこの地球も、とか宇宙というものの本質は揺らぎだという風に思っています。で、人の心もあるいは、人間そのものもですね、さらに言えば民主主義自体も揺らぎだと。一つのものにすべてが、何か核心的に決まっているということではなくて、ある意味で民主主義というのは多くの皆さま方の意見を聞かせていただきながら、その思いを大事にしていくという過程の中で、揺らぎ、全く人の意見を聞かなければ揺らがないかもしれませんが、いろんな意見を聞きながら、そしてその揺らぎの中で本質を見極めていくというのが宇宙の真理ではないかなとそのように思っていたわけで、そのことを申し上げた時期があるということであります」
――今ではどうですか。