http://www.asahi.com/sports/update/0204/TKY201002040279.html
朝青龍が引退した。何か釈然としない引退劇だった。
ワイドショーなどで報じられている「知人男性への暴行」とかは本当に事実なんだろうか?
僕はメディアで情報を得るだけの一般人で朝青龍の人柄などについて直接は何も知らない。ただ格闘技をやっている自分の感覚では、あの強さを手に入れる為には途方も無い努力を要することは分かる。自制心やストイックさや技を工夫する知恵など常人のレベルではあそこまで行けない。スポーツに打ち込んだことがある人ならばそう思うだろう。馬鹿では強くなれない。
それに朝青龍が無礼な態度を取ったり暴力的な行為を働いているのを僕は直接確認したことが無い。インタビューでは敬語で礼儀正しく受け答えているイメージしかないし物腰も非常に温和だった。(テレビの映像で記者が肩を小突かれているくらいは見たかもしれないが、その時は明らかに記者が無礼であったように思う。)
朝青龍の引退を知ってすごくショックだ。報道やコメンテーターの彼を小ばかにするような言葉を聞いても憤りばかり感じた。お前らは何か一つでも彼くらい道を究めた分野があるのか、と。
自分が論理的でないのは分かっている。僕は熱烈な相撲ファンではないし相撲業界に金を落とす顧客でもないから、そもそもショックを受ける筋合いも無いのかもしれない。相撲ファンにとっての「俺達の相撲観」を崩すから朝青龍は当然排除されるべきだ、という理屈ならそれもしょうがない。
でも暴行したこと自体はすでに疑いの無い事実であるかのような扱いになっていることが我慢ならない。
世の中にはゆすりやたかりのために平気で自分の鼻骨を折るような人間もいるのだ。
ヤクザが恐喝りにやってきた 暴力団撃退マニュアル (単行本) 宮本 照夫 (著)