2010-01-17

以前、うちの会社でとあるプレスリリースを出した事があった(以下これを便宜上Aと呼ぶ事にする)。それはその分野の人にはそれなりにニュースバリューがあったものだと身内ながら思ってるし、ネットのそういう方面のブログあたりではそれなりに注目も浴びた。報道記事の中にははてブ三桁越えの所もあった。

んで、この発表に基づいて新しい商品を開発し、発売した(以下その商品を便宜上Bと呼ぶ事にする)。これは今でも発売時とあまり変わらないペースで売れている、うちの商品の中では主力の部類に入っているものだ。なのでビジネスとしては成功したと考えていい。しかし気になるのがネットでの反応だった。

過半数とまでは言わないが、体感的に2割とか3割くらいが、こちらが予想しているものとは全く違う反応を示していた。おおざっぱにまとめると、

「Aから全く音沙汰なかったから自然消滅したのかと思った。」

「完全にあきらめてたのにBが出た。○○(うちの会社の社名)は神!!」

「出すのが遅すぎる。Aからどれだけ経ったとおもってるんだ。」

「B?ああ、あったねそんなのが。」

あのう、Aから7ヶ月しか経ってないんですけど。Aの目処が見え始める少し前から商品化プロジェクト立ち上げて(これはAにも明記していた)、リサーチや各種官公庁への手続き、生産する工場の手配で海外本社を往復したり、広告会社との折衝とか、色々フル稼働で進めてたんですけど。

特に驚いたのが2chで、うちの会社の関連スレッドでは、Aは担当者(つまり俺)がとっくに会社を辞めているので商品化は絶望的、などという話が定着してしまっていた事だった。もちろん、その真偽をただす書き込みもあったが「それならとっくに商品化されているはずだ」という声が支配的だった。

つくづく、ネット時間というのはすさまじいスピードウソもホントも押し流れされているんだなあと痛感した。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん