2009-12-21

愛想が尽きるようなときほど

生まれて初めて、意中の女性に文句をつけた。

好きになると、嫌われることが極端に怖くなり、また、元々不平不満を出さない性格なこともあり、女性に対して ふざけるな と言ったことなど皆無だった。

それで、最近好きになって、最近若干フラれ気味だった女性がいて、私をとても傷つけるようなことをいたずらにしてくれたので、文句をいいつつ、愛想が尽きたように振舞った。実際、その瞬間は尽きていた。

そうすると、驚くくらいに向こうから連絡があり、謝られたりする。謝罪で尽きてた愛想が復活することはないのだけれども、それに付随してとてもマイペースなことを言ったり、支離滅裂なことをまくし立てたり、そして最終的には「もっとかまって欲しいの」とか言う。馬鹿らしい。とても馬鹿らしい。謝りの電話をいれてきているのに、何で自分の願望を言ってるのだか分からないし、そもそもかまってくれなくなったのはそっちだし。何言ってるのだこいつは。

かわいすぎるぞ。

電話が終わる頃には私はとても笑っていて、尽きてたはずの愛想もすっかり戻っている。頭の中のどこかに、「君は本当に馬鹿だな」とつぶやく理性がいる。それでも、これだけ愉快な感情の起伏を生んでくれる人は他にいないこともまた、理性が認めている。

愛想が尽きるよなときほど She So Cute

昔聞いた歌の詞が頭をよぎる。その曲名を思い出し、私は、ゆっくり座ってお話がしたくて、あの人は飛んだり跳ねたりして、棒の上の不安定感を楽しみながら遊びたいのだろう、って思うのだった。そうだね、一緒に遊びたいね。

  • 奴隷乙。 「ごめんね」程度で機嫌を直してまた尽くしてくれるんだから、安いよなぁ。 口だけならなんとでも言えるし。 それ以前に謝りつつ自分の希望を言っても「かわいすぎるぞ。...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん