「韓国に親しみ63.1%」
この記事に対するコメントが盛況だ。
しかし、異常な点がある。
それは何か。
コメントへの評価が「私もそう思う」だらけなのだ。
同じ意見の人が集まっている?
そのようにも見える。
しかし、よく見るとそうではない。
コメント内容は主に二つに分かれている。
(1)
「捏造も甚だしい。」
「どこの捏造調査でしょうか。ついに統計も中国並みになったしまった(原文ママ)か。」
「9割くらいが韓国嫌い、が正解だと思うぞ。」
「絶対にこの数字、おかしい。」
(2)
「ネット社会の世論と現実社会の世論はかなり違うということだね。」
「韓国に親しみを感じているんじゃないよ。韓流の芸能人に親しみを感じてるんだろ。」
「あれだけNHKや民放で韓国特集やるとオツムの弱い人は騙されるでしょう」
「どうとも思ってない人たちが、取り合えずトゲの立たない回答しただけだろ」
(1)は、「調査は捏造だ」という立場。
(2)は、「調査は捏造ではない」という立場。
数としては、(1)のほうが圧倒的。
ここで不思議な点。
「調査は捏造だ」という立場の人間が、(1)のタイプのコメントに嵐のように「私はそう思う」をクリックしながら、
(2)のタイプのコメントに「私はそう思わない」をクリックしていないということ。
それなのに対立が起きないのは、(2)のコメントが「親韓」ではない、つまり
「自分にとって心地よくない」ものではないからだろう。
その一方で、「気に食わない調査結果は捏造と決めつけますか?」というコメントには
「私はそう思わない」が多くクリックされている。
(2)のタイプで、特に「私はそう思わない」がクリックされないのが不思議なのは、
「ネット社会の世論と現実社会の世論はかなり違うということだね。」だ。
閲覧時で、「私もそう思う」1,649点、「私はそう思わない」66点。
圧倒的だ。
(1)の立場の人間にとっては、これは本来受け入れがたいはず。
なぜなら、(1)の人間にとってはこの調査結果は捏造であるはずで、
どのように捏造であるかというと韓国に好意的な方向へのはずで、
ということは事実は韓国に否定的な意見が現実社会にも多いという主張であり、
それなら「ネット社会の世論(韓国に否定的)」と「現実社会の世論」が
かなり違う、ということにはならないからだ。
要するに、彼らにとっては論理などどうでもよく、
「心地よい」か「心地よくない」かだけが行動基準という下等生物なんだろう。
最近のネット社会の風潮で気になるのは、「右寄りの人間が増えていること」ではない。
「バカが増えていること」だ。