2009-12-08

被害者を見たくないから、被害者の口を塞ごう、ってか。

http://d.hatena.ne.jp/cambrian/20091205/1259991371

↑この記事から「突っ込んでください」という信号が発信されている(笑)ので、突っ込んでみることにする。

 

糾弾しなければならない“敵”がいるから、精神の安定が乱される

のではありません。

誰かを糾弾し続けることでしか精神の安定を保てないから、次から次へと“敵”が現れる

のです。

これってさ、被害者の心理というよりはむしろ犯罪者の心理なんじゃないの?

自分が不当に抑圧されている被害者だと思い込むのは、性犯罪者やDV加害者秋葉原通り魔事件の犯人に共通する心理だ↓

彼らは怒っている。当然の権利を不当に奪われている被害者自分の方なのだという怒りである。

最初からそんな権利のない者が、「与えられて然るべきだった」という前提で喪失感を被害者意識に変える。奪われているのは自分なのだから、少しでも取り返して何が悪い。もともとお前ら女が俺(男)から奪ったんだろう。女が責任を取れ。そういう怨念が感じられる。

http://noraneko.s70.xrea.com/mt/archives/2009/1207001329.php

この言葉は「被害者意識で凝り固まった人」に対して言う言葉であって、「実際の被害者」に対して言う言葉ではない。

実際の被害者は「糾弾しなければならない“敵”がいる」に決まってるだろ。

加害者側の心理を被害者押し付けるな。

 

なぜなら、あなたが“不愉快な発言をする人間糾弾”する度に、“弄ってください”という信号を発信してしまっているからです。

そんなありもしない信号を発信しているのだと妄想する人は、「“ミニスカートを穿いている”ということは“襲ってください”ということなんだな」と思い込む性犯罪者や、「“彼女が「もう近づかないで」と言った”のは“俺の愛情を試している”からなんだな」と思い込むストーカーぐらいなものです。

普通の人は、初めから発されてもいない信号はそうしう受信したりしません。勝手に受信してしまう精神異常者は、こちらが何をしても自分の都合の良いように妄想するから無意味です。

 

心理的な健康を害してしまった人間が相手では、正論を訴えたり、情に訴えかけたりしても大した効果は期待できません。

「だから、加害者加害者側に立つ人に何も言わないでね」ってか?

これじゃ加害者側は言いたい放題ですね。どうせ黙っていても被害者叩きが始まるのに。

そもそも、あたまのおかしな人には効果が期待できなくても、法に訴えたり、大多数の正常な心理状態の人に訴えることには効果が期待できるんだから、被害者側が声を上げることの意味はあるでしょ。

 

結局、最初から最後まで、「そんなことに拘っているあなたが悪い。もういい加減諦めて静かにしたら?」というのを、いかにも親切ごかして言っているだけにすぎない。

被害者に対して「もうそんなこと忘れてしまえばいいじゃない。過去に拘らず幸せになることを考えましょう。」などと言うのは、実のところ自分が忘れてしまいたくて、被害を訴える人の存在が邪魔になっているからだ。

被害者が暗い顔をして泣いていたりすると、被害者に対応できない自分がまるで責められているような気がして来て、いい加減にして欲しいと思うようになったります。そして、面倒くさくなってしまい「そんなことは忘れてしまいなさい」などと、とんでもない事を言ったりするのです。

http://homepage1.nifty.com/eggs/houhou/juyou/kanasa1.html

しかも、加害者側のものである身勝手被害者意識や、勝手妄想に基づいた「信号の読み取り」を、実際の被害者投影し、被害者側のものにしてしまっている。

被害者の気持ちを思いやってアドバイスしてあげる善人」のつもりなんだろうか。

単純な罵倒より何重にも醜悪だ。

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