2009-11-06

脅しという手段。

 「脅し」には期限と即効性がなければならない。

ダメな例。

 このまま財政赤字が膨らむと、いずれ日本経済破綻する。

 少子化が進むと日本は衰退する。

 このまま放置すると大変なことになるよ、なんて言ってもだれも見向きもしない。

□よい例。

 すぐに料金を指定口座に振り込まないと、取立て業者がお宅に向かうよ。

 すぐに(略)振り込まないと、息子さんが逮捕されちゃうよ。

 「いつまでに」どうしないと、「すぐに」大変なことになるよ、と言えばみんな焦る。

 もちろん前提として、その脅しを相手に信じさせることが必要になるのだけれど、そこは詐欺師の手腕の見せどころ。

 「ダメな例」を見ても分かるように、日本政府詐欺師としては三流。

 それは「良いこと」ではあるのだろうけれど、結果が出せない「善良さ」など慰めにしかならない。

 脅せないならべつの手段を用いるべきだが。

 たとえば「こうすると損だよ」ではなく「こうすると得だよ」とか。

 それも上手くいっていないようだし。

 希望か恐怖か、いずれかでも国民に与えることが出来ていたなら。日本政府は下手糞。

 国民が「騙されにくくなった」というのもあるんだろうけれど。その変化についていけていない。

 「一般意志」を実現できない以上、政府国民を弾圧するか、騙し続けるしかない。

 民間から取り入れるべきは「詐欺の手腕」か。とくに賭博業界を参考にすればいい。

 保守的になった国民にもっとリスクをとらせる手法を。

 衰退は適応失敗の結果だ。

  • 典型的な間違い。 米人はリスクをとってるんじゃないリスクをヘッジする手段を持ってるだけ。 そこを勘違いしてるかぎり自爆は続く。

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