2009-10-27

何かの式典が行われて、天皇陛下が受賞者と直接お話をしていた。

受賞者は「とても緊張してしまった」というような感想インタビューで話していた。

私はTVを見ながら、「うんうん、そうだよネー」と気軽につぶやいてみかんを食べていた。

すると家族が「は?なんで?」と剣のある様子で絡んできて驚いた。

面倒くさい展開になりそうだったので、詳細は説明せず、

「そういうもんじゃないの?」といって、とりあえず流しておいた。

家族天皇制の是非についてなど語り合ったことがなかったから、

まずその反応に驚いてしまった。

ニュース絡みのネタ日常で語り合うことはあるけれど、

話す前から面倒な方向に行きそうなときは、話さない。

早計だという意見もあるだろうが、

陛下お話をして緊張したと言っている人に同意しただけで、

剣のある絡みなのだ。

しかも、天皇制についての意見など知らないから、

この後どういう展開になるのか予想もつかない。

あえて進んでみるのも漢の道かもしれないが、

日常に不要なトラブルはいらない。

私は天皇制について賛成でもなければ、反対でもない。

幼い頃は「日本の象徴」という表現がよくわからなかったし、

今でも理解してるとは言いがたいと思う。

でも国際的な行事に皇室の方々が出席し、

日本国民の代表として挨拶をされているのは事実だ。

災害時のご訪問なども、大変なことと思う。

その際、陛下ご夫妻に励まされて元気を取り戻されたお年寄りを見るのは、

それはそれで不思議な気もする。

私は直接皇室の方々を拝見したことはない。

自分が同じようにお声をかけられたら、

同じように感動することができるだろうか。

わからない。

逆に、ただの一般人である私が陛下と同様に、被災者に声をかけたらどうなるだろうか。

陛下のときと同様に、元気を取り戻してもらえるとはとても思えない。

当たり前だ。

そういう目に見えない重たいものを背負われている。

皇室の方々の私生活をかいま見た人から、

それなりに生々しい、人間としての生活の話も聞いたことがある。

それでも、私は皇室の方々が十分尊敬に値すると思う。

自分の意志でやめることができない、選択の余地のない生活など私には想像もできない。

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