2009-10-12

ネットにおけるコミュニケーションの際に匿名実名という二つの選択肢があるが、

先行した2chに代表される匿名文化は露悪的であり、

同時にだからこそ真に人間的な(勿論これは錯覚であるが)コミュニケーションだと考えられ、広く普及した。

 

対して後からそれを追いかけるように実名による情報発信、プロモーションの手段としてネットを利用する人々が増え始めた。

しかしながら匿名文化実名文化に先行したネットコミュニケーション世界では、

匿名文化こそがコミュニケーションデファクトスタンダードとして多くの人が認識していると思われる。

 

匿名文化とは前述の通り性悪説によって立つものであり、ここでのネットにおけるコミュニケーションとは

現実社会では言えない事でも言ってしまえるし、匿名である限りそれは他の匿名者との共犯関係として尊重される」という事を意味する。

これを基本とするよりアクティブネットユーザー層にとって、実名ユーザーとは「自分達を相対化するもの」である。

 

結果として実名ユーザーとは「精錬潔白で、かつ実名と共に発言するに足るだけの有意義な情報リソース」としてのスタンスが求められる。

そしてこの窮屈な定義から足を踏み出した瞬間に、匿名者達は実名である事のリスクと称して、

自分達が実名でない事」のゆがみから目を逸らす為の生贄として実名者をこぞって糾弾する。

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