今日は演習とプチ起案がありました。明日は即日起案デーです。
「起案」というのは,小テストのようなものですが,実際に2回試験に使われた問題が出題されますので,大テストと言うべきかも知れません。
100頁を超える事件記録を渡され,裁判起案であれば判決に必要な事項を起案し,検察起案であれば起訴相当である理由を起案し,弁護起案であれば裁判官に正義は我が方にあることを主張する書面を起案します。
朝10時から午後5時まで,途中昼食休憩を挟んで取り組むんですが,ほとんどの修習生は昼食片手に起案を続けます。
時間が圧倒的に足りないからです。
実務に出てから一日潰して起案することなんてないので,意味のない苦行だと言われることがありますが,知的瞬発力・論理構成力・文章力を試すのにはうってつけの方法だと個人的には思います。
さて,その起案の成績なんですが,必死に高順位を狙う人々がいます。
それは,裁判官志望者です。なんと彼らの就職活動は,驚くべきことに勉強そのものなのです。
それもそのはず,2000人もの修習生がいて,裁判官になれるのは50人~80人くらいしかいません。
昔は500人合格の時代でしたが,その当時から裁判官採用人数は大して増えていません。
どんだけだよっていう話です。
これまでも数回即日起案が行われたんですが,一度でも失敗すると裁判官の芽は摘まれてしまいます。
え,僕ですか?最初の即日起案でドロップアウトしてますがw
合格者増えてるんだからその分裁判官増やせばいいのに…と思ってしまう 結局どこも上澄みをすくいたいだけなのかな?