2009-09-09

日本のような排他的文化圏では、顧客層の明確な設定が重要

日本のような排他的文化圏においては、製品サービス・文章を提供する場合に、顧客層を明確に設定して

提供することによって、「嫌われないようにする」ことが非常に大切である。「好かれるようにする」ことも

大切ではあるが、「嫌われないようにする」こともかなり大切だということである。

マーケティングの方法論に顧客をいくつもの層に分割して、ターゲットにする層を決定するというものがある。

文化集団どうしの排他性が強いほど、このようなターゲッティングは重要になると思う。なぜならば、

製品サービスを作る際に、集団A向けであるだけでなく集団B向けにも作ってしまうと、集団Aの人が属性Bを

嫌うかもしれないし、集団Bの人が属性Aを嫌うかもしれないからだ。例えば、関東人と関西人は互いに嫌いあう

傾向があるので、関東向けなら関東向け、関西向けなら関西向けというふうに区別することが重要だろう。

また、文章を書く時も特定の読者を狙って書くことが大切である。例えば、ブログを書く時は、mixi的なノリの

文章とはてな的なノリの文章と2ch的な文章とを混ぜて書いてはならない。そうすれば、mixi, はてな, 2ch

いずれの人達からも嫌われるブログとなるだろう。

何か一つでも嫌われる要素があったら、それだけで読まれないブログとなる可能性があることを念頭に置こう。

嫌われないためには、嫌われうる属性について詳しく日頃から知っておく必要がある。積極的に、いろんな

層の人間の感じかたや考え方について学ぶことが有効だ。そうして学べば、世の中にはじつに多様な層の人間

共存しているということが見えてくる。人間を分類するやり方は無数にあり、それらの分類をうまく組み合わせる

ことによって、ピントの合った製品サービス・文章の提供が可能となる。例えば、集団A∩Bに属している顧客

に向けて、属性AとBを持つ商品を提供する場合に、A∩Bの人が嫌うような属性を込めないように配慮することが

出来るようになり、より多くの顧客を獲得できるようになる。

この時、注意しないといけないのは、広い層をターゲットにしすぎると、その層において典型的に見られる嫌いな

属性というのがハッキリ定まらないし、逆にあまりにニッチな層を狙いすぎると、制作コストに比して獲得顧客数が

少なくなって利益を得ることが出来ない、という事である。そのあたりのバランス感覚と、格好の顧客層を見つける

観察眼・調査能力が必要である。

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