2009-06-27

台湾・馬政権中国武器産業企業台湾工作目的投資を禁止できるのか

つい昨年までビジネス情報界で流行した新造語は「CHAINDIA、チャイディア」だった。

印度中国の興隆が世界経済をダイナミックに変えるという楽観的見通しから来ていて、実際に同題名の本がベストセラー入りしていた。

CHAIWANも、チャイナ台湾を足して二で割って造語。しかし、台湾では誰も国にしないので、これはひょっとして日本ジャーナリズムだけに通用する造語かも。

さて不況入りした台湾経済は未曾有の失業者をだして、日々、馬英九政権を困惑させているが、打開を図る一環として大陸からの観光客歓迎、人民元通用という画期的政策に加え、大陸からの資本投資を許可する方向にある。

てんで話は逆さまである。台湾企業が六万社、大陸投資した金額は公式統計でも2000億ドル突破している。現実には5000億ドルとも言われる。

今度は中国大陸からも、台湾投資して貰いましょう、と路線変更。馬政権は『大陸地区人民台湾投資許可辨法』をすでに制定している。

大野党の民進党は、このなかにある第六条『防衛条項』を問題化し、「もし中国の軍系列企業138社が、国策を秘めて台湾投資した場合、どういう対応がとれるのか」として、下記の軍企業投資は完全に禁止せよと要求している(自由時報、6月12日号)。

 中国工業集団公司

 中国工業建設集団

 中国航天科学技術集団

 中国航天科工業集団公司

 中国航天工業集団

 中国船舶工業集団

 中国船舶重工業集団公司

 中国兵器工業集団

 中国兵器装備集団公司

日本でもラオックスがすでに中国資本参加にはいった。

資源森林地域中国資本の買い占めの対象となっている。不動産のまとめ買い、とくにベイエリアではマンションの五十、六十戸を中国資本が「まとめ買い」している。現実池袋北口など、全国各地にはニュー・チャイナタウンの出現。

日本のなかで、とくに先端技術をもっている中小零細企業がつぎつぎと狙われるわけだが、スパイ防止法もない日本に抜本的対策はあるのか?

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