はじめは専攻がおなじ→興味の対象がおなじ→話が合って楽しかった、らしい。
ところが双方の頭のレベルが違いすぎたらしくて、学年が上がるにつれてどうもおなじ分野の話をしているのにさっぱり噛み合わなくなってきた。
それをできない方が超ひがむ。どうせ自分なんか云々のエンドレス。で、最初はそんなことないよ一緒に頑張ろうとかなんとか慰めてたらしいんだが、だんだん嫌になってきてしまった。自分なんかって思うならそのすぐ人に聞いて問題解決を図ろうとする癖を直せよ、という言葉を何度呑み込んだことか。それと同時に、自分たちには専攻の内容以外の共通点が何一つないという事に気づいてしまった。専攻のことに触れないように、二人の間に波風が立たないように振る舞おうにも、じゃあ一体何を話せばいいのか?普通のカップルってなに話してるんだ?
そんなわけで自然消滅を図ってまず引っ越すことから始めたものの、相手もくっついて近所に引っ越してきた。家に来るけど会話はない。相手が自分に何を求めているのかわからなくなり息苦しくなる。前は一緒にいるだけで楽しかったのに。
だから専攻がおなじ人間とつきあうもんじゃない。勉強と恋愛は切り離すべき。
という話を延々聞かされている。何度聞いても「そんなわけで自然消滅」のくだりがさっぱり理解できないので、自然消滅なんか土台無理なんだからきっぱり別れればいいと意見した。相手を傷つけたくないんで自分の口から別れを告げたくないと返された。専攻が同じとかなんとかが問題なんじゃなくて、ただ単に自分が好きすぎるのが問題なんじゃないかな…